2月:恵風・一年の計は春にあり

 

 

 

 

2024年の節分です!
今年は”切り替えの年”とのこと。
真っ先に頭の中に浮かび、その後ずっとリピートしている歌があります。
ヴェルディのレクイエム”Liber scriptus”。
世界、日本、人々・・・
全てが裁きを受けて切り替わるということでしょうか。
ならばその日が来る前に、
自分自身の切り替えをしっかり考えようと思います。

切り替えるとは簡単なようで非常に難しい。
コインの表と裏のようにパッとはいきません。
他者を考えると簡単に思えますが、自分自身ではいかがでしょうか。
非常に難しい事と思います。

人は自分自身を愛し、認め、褒めることがなかなか出来ません。
しかし他者から褒められることで気付き、認め、
自分が自分自身を褒めることが出来た時、
心の器が更に大きくなるのではないでしょうか。

これまでの日本が作った日本人の美徳の一つに、
耐える、頑張るということがあります。
素晴らしい事とは思いますが、
真面目な日本人は少々ギスギス、トゲトゲしているように感じます。
なぜなら、耐える、頑張ることで終了になっているからではないでしょうか。
濡れたタオルはしっかり硬く絞ることが必要ですが、
広げて乾かさなければフンワリしたタオルにはなりません。
どんなに小さなことでも出来た時、乗り越えた時、
それに対して他者からの感謝や褒めを受け、
自分が自分自身を認め、褒める・・・
この循環の輪が笑顔と愛を生むと考えます。
耐える、頑張ることで終了せずに循環の輪を持てる人が多くなれば、
愛も大きくなるのではないでしょうか。

時間が過ぎ、ふと振り返った時に切り替わっている自分を見つけ、
頑張ったことを褒めてあげたいものです。

我が家は毎年、年替わりは節分です。
一年の計は春にあり。
二月の呼び方に”恵風”というものがあります。
愛ある風が春のお花を咲かせるように、
他者にも自分自身にも”恵風”を吹かせ、
愛ある循環の輪で満ち溢れる一年になるよう歩みます。

 

 

書き記されし書物は

 

Liber scriptus proferetur,
In quo totum continetur,
Unde mundus judicetur.
Judex ergo cum sedebit,
Quidquid latet apparebit,
Nil inultum remanebit.

 

Messa da Requiem ~ Liber scriptus ~
Giuseppe Fortunino Francesco Verdi
 

 

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