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11月:ルバート

 

 


 

 

少し前から秋はスタートしているが一段階上がったように感じる。
青空の下に広がる山、
河川敷の草木、
道の両側にそびえ立つ木々、
どこを見ても黄金の秋色が身に飛び込む。

モミジ、クリ、朴の木、サクラ、シラカンバ・・・
様々な木々がそれぞれに秋色を装う。
ニッコウアザミ、ワレモコウ、シュウカイドウ、コスモス・・・
秋の野草が差し色で更に秋を深める。

木、草、花・・・
それぞれはそれぞれに自由に表現しているだけであり、
周りとの息を合わせようとはしていない。
しかし、ピタリと「秋」を表現している。

ルバート・・・
自由なテンポで演奏して良いと勘違いしている人がいるが全く違う。
曲全体の基本テンポは変化してはならず、
旋律のテンポを揺らすことであり、演奏者の感性に任されている。
つまりはルバート出来る奏者とは音楽性がある奏者ということである。

様々な秋を各々に表現している大自然を見ていると
感性や音楽性は考えて出来るものではないと再確認させられる。
・・・ルバート、溢れ出るものである。

 

 

カタリ・カタリ

 

Catarì,Catarì,
pecche’ me dice sti parole amare?
pecche’ me parle,e ‘o core me turmiente,
Catarì?
Nun te scurda’ ca t’aggio dato ‘o core,
Catarì,nun te scurda’!
Catarì,Catarì,
che vene a dicere
stu parla’ ca me da spaseme?
Tu nun ce pienze a stu dulore mio
tu nun ce pienze,tu nun te ne cure.

Core,core ‘ngrato,
t’haie pigliato ‘a vita mia,
tutt’e’ passato
e nun ce pienze cchiu’!

Catarì,Catarì
tu nun o saie ca ‘nfino int”a na chiesa
io so’ trasuto e aggio priato a Dio,
Catarì
e ll’aggio ditto pure a ‘o cunfessore
I’ sto’ a suffrì pe chella lla’!
Sto a suffrì,sto a suffrì
nun se po credere
sto’ a suffrì tutte li strazie
e ‘o cunfessore ch’e’ persona santa
m’ha ditto: figlio mio,lassala sta’,lassala sta’!

Core,core ‘ngrato,
t’haie pigliato ‘a vita mia,
tutt’e’ passato
e nun ce pienze cchiu’!

 

“Core ‘ngrato”
Salvatore Cardillo

 

 

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3月:大切な宝物

 

 


 

 

日光に移住して3年目を迎えました。
最初は生活環境が変わり戸惑うことが多くありました。
夏は雷が毎日!
冬は男体山からの”男体颪(なんたいおろし)”!
一年を通じてお水の冷たさ!

これまでの生活には無かった戸惑い、
そう、どれもが自然世界のものです。
大自然の空気と光は私を包み込んで、厳しさと温かさを教えてくれました。

どこへ出掛けても帰り道は男体山、女峰山に向かって帰ってきます。
山へ向かって帰る・・・なんと素敵なのでしょう。
私はここに住んでいることが幸せです。
あらためて、日光の大自然に感謝。
そして家族に大感謝。

 

 

いのちの歌

作詞:miyabi
作曲:村松崇継

 

生きてゆくことの意味 問いかけるそのたびに
胸をよぎる 愛しい人々のあたたかさ
この星の片隅で めぐり会えた奇跡は
どんな宝石よりも 大切な宝物
泣きたい日もある 絶望に嘆く日も
そんな時そばにいて 寄り添うあなたの影
二人で歌えば 懐かしくよみがえる
ふるさとの夕焼けの 優しいあのぬくもり

本当にだいじなものは 隠れて見えない
ささやかすぎる日々の中に かけがえない喜びがある

いつかは誰でも この星にさよならを
する時が来るけれど 命は継がれてゆく
生まれてきたこと 育ててもらえたこと
出会ったこと 笑ったこと
そのすべてにありがとう
この命にありがとう

 

 

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12月:モミの木

 

 

 

 

クリスマスの月となりました。
我が家のお庭にある”モミの木”にクリスマスの飾りをしました。
まだ2年目の小さな小さなモミの木。膝をついて飾り付けです。
今年のクリスマスは一つの思い出が頭を巡ります。

華やかなモミの木、
きらびやかなモミの木、
まばゆいばかりのモミの木、
様々なクリスマスのモミの木を見て来ましたが、私の心に深くある”モミの木”・・・。

1999年から2000年になる年の12月中旬から1月中旬まで、私はイスラエルのキブツにある素晴らしいホテルに滞在しました。
高台にあるホテルでしたので、目の下にはイスラエルの街々が広がっていました。
煌びやかさや華やかさはありませんが、何とも言えない静けさと暖かさを非常に感じました。これは今でもあの時にしか感じたことがない感覚です。

1ヶ月という時間は旅行というよりも生活を近く感じました。
目にする景色、触れ合う心、口にする食事・・・
一瞬一瞬が心に響く時でした。
冬空も街並みも石色、ベージュ色・・・
イスラム教の祈りの時間にはあちこちから煙が上がり、香りが漂い、民族的な音が鳴り始めます。
そして夕方4時になると街中に一曲の音楽が流れます。
毎日流れる曲・・・なんと「赤とんぼ」が流れるではありませんか!
この曲には驚きしかありませんでした。
イスラエルの方と話しましたら、歌詞があることも日本の曲とも知らないようで、彼らも驚いていました。
あるコンサートの後、私が皆の前で歌うと、深いため息が拍手がわりでした。

1ヶ月の間、一人の時間を満喫することが出来た素晴らしい時間は、私の心をいろいろな意味で充実と成長をさせてくれました。
滞在のホテルのロビーに大きな大きなクリスマスツリーがありました。
飾り付けに派手さなどは無く、非常に厳かでありました。

今のイスラエルは悲しみの中にあります。
あの素晴らしいキブツの街、人々・・・。
考えるだけで心苦しくなります。
我が家の”モミの木”が見上げるようになる頃、私たちはどのような生活をしているのでしょうか・・・。
世界、日本、人々の心が平和でありますように。
メリークリスマス。

 

 

赤とんぼ

作詞:三木 露風
作曲:山田 耕筰

 

夕焼け小焼けの 赤とんぼ
負われて 見たのは
いつの日か

山の畑の 桑の実を
小かごに摘んだは
まぼろしか

十五でねえやは 嫁に行き
お里の 便りも
絶え果てた

夕焼け小焼けの 赤とんぼ
とまっているよ
竿の先

 

 

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11月:深まる秋に

 

 

 

 

お庭にあるお気に入りのベンチに座り、大自然の秋を見上げて深呼吸をして深まる秋を五感全てで感じています。
なんと贅沢なのでしょう。
そして秋というのは何故か、過去を振り返ったり思い出させたりしてくれる季節でもあります。
私にとって大きな柱である「音楽」「歌」をあらためて考えることが出来る秋でもあります。
深呼吸していると微笑んでいる自分がいます。
ふと目を足元に目を向けますと可愛らしいお花が咲いていました。

声楽を学んでいた学生時代から「上手くなりたい!」ということを考えたことが無かった自分に初めて気がつきました。
ただ一つ心にあったことは「このような表現がしたい!」ということでした。
ではどうしたらこのような表現が出来るのか?
その表現が出来るテクニックを身につけ、使えるようにする、それだけの事です。とは言え、これが何よりも難しい事なのです!
しかし自分の声帯や声を自由に扱えるようになると、どの様な歌もうたえる喜びと幸せに包まれました。
まるで魔法でシルクハットから鳩が飛び出すようにパッと!!!
それまで悩んだことや努力がパッと!!!
そしてその喜びと幸せを得た時、
なんと音楽とは、歌とは、素晴らしいものなのかと感謝をしたのを思い出しました。

どの世界も競い合ったり、上手い下手を評価したりしますように声楽の世界にもあります。
若い年代ならではの貪欲さを持って過ごしても良かったとも思いますが、
私は全くそのようなことに興味がありませんでした。
ほんの少しの後悔もありますが、これが私。
自分の持っているものや感性を最大限に活かすのは自分でしかありません。
まだまだ活かさないと!
まだまだ魔法に会えるように!

こんなに可愛らしいお花からは想像つかないですが「千回煎じても苦い」ということからつけられた”センブリ”。
このような振り返りをさせてくれたのは、目の前に咲く”センブリ”のお花でした。

 

 

私に静けさをお返しください!

 

Ave Maria per l’aria
va il suon d’una campana.
Sorge venere pura e solitaria
da la selva lontana.

Oh! Come si diffonde
del vespero la pace!
La rondine ritorna a le sue gronde
e là s’addorme e tace.

Resta un murmure lento
di mille voci strane.
Forse tra i fiori e tra le siepi il vento
racconta storie arcane.

Chi sa quanti pensieri
in quel susurro grato!
Il vento canta e sopra i cimiteri
e i giardini è passato.

Ave maria,nel core
com’è dolce la sera!
Tu sai che ne’ tormenti dell’amore
è schietta la preghiera;

ond’io,nel cielo fiso
lo sguardo umido e l’alma:
“Ridonami,ti prego,il mio sorriso;
Ridonami la calma!”

 

Ridonami la calma!
Tosti / Ricci

 

 

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4月:芽生え

 

 

 

 

山の空気、光を感じる生活に感謝をして一年が過ぎ、いままでの四季を感じる感覚とは違う感覚が新たに芽生えました。

光が違えば色も違って見えるように・・・

これまで演奏してきた様々な曲を振り返りますと、
私の中の何かが新たに芽生えてきて新しい表現が加わります。
なんと素敵なことでしょうか!

あらためて偉大な大自然に感謝をします。

 

 

歌劇「サムソンとデリラ」より ~ あなたの声に私の心は開く ~

 

Mon cœur s’ouvre à ta voix,
comme s’ouvrent les fleurs
aux baisers de l’aurore!
Mais, ô mon bienaimé,
pour mieux sécher mes pleurs,
que ta voix parle encore!
Dis-moi qu’à Dalila
tu reviens pour jamais.
Redis à ma tendresse
les serments d’autrefois,
ces serments que j’aimais!
Ah! réponds à ma tendresse!
Verse-moi, verse-moi l’ivresse!
Ainsi qu’on voit des blés
les épis onduler
sous la brise légère,
ainsi frémit mon cœur,
prêt à se consoler,
à ta voix qui m’est chère!
La flèche est moins rapide
à porter le trépas,
que ne l’est ton amante
à voler dans tes bras!
Ah! réponds à ma tendresse!
Verse-moi, verse-moi l’ivresse!

 

Opera「 Samson et Dalila 」~ Mon cœur s’ouvre à ta voix ~

 

 

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